米国のウィットコフ中東担当特使(ゲッティ=共同)

 【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は11日、訪ロしたトランプ米政権のウィットコフ中東担当特使と北西部サンクトペテルブルクで会談した。ロシアのペスコフ大統領報道官は会談に先立ち、ウクライナ情勢や今後の米ロ首脳の接触がテーマだが「画期的な成果を期待する必要はない」と説明していた。タス通信などが報じた。

 ペスコフ氏は、現在は「米ロ関係正常化とウクライナ和平に向けた基盤探しが行われている段階だ」と表明。会談はプーチン氏がウクライナ問題を巡るロシア側の懸念を米国側に伝える機会になると語った。

 トランプ大統領の1月の就任以来、プーチン氏とウィットコフ氏の会談は公式には発表されていないが、米ニュースサイト、アクシオスによると今回が3回目の会談。

 ウィットコフ氏は11日、ロシア直接投資基金のドミトリエフ総裁とも会談した。2人は今月上旬にもワシントンで会談したとされる。