医療的ケア児の付き添いを巡る影響

 日常的に人工呼吸器やたんの吸引が必要な「医療的ケア児」の保護者の大半が学校内への付き添いを経験し、そのうち就労している人の24・4%が退職や休職をしたことが11日、民間団体の調査で分かった。団体は、看護師に付き添いを担ってもらう事業の拡大などで保護者の負担軽減を求めている。

 団体によると、医療的ケア児が通学する際は保護者が付き添いを求められることが多い。看護師がケアを担う事業を行っている自治体はあるが、多くは看護師の派遣先を自宅に限定しているという。

 調査は、認定NPO法人フローレンスが昨年12月〜今年1月、東京都内で暮らす6〜18歳の医療的ケア児らの保護者に実施した。