太平洋戦争末期、日本海軍の戦艦大和が沖縄特攻作戦の途上、東シナ海で撃沈されてから7日で80年となった。沈没海域から約200キロの鹿児島県枕崎市では、大和を旗艦とする第2艦隊の戦没者約3700人の慰霊祭が開かれ、参加者らは鎮魂を祈るとともに「記憶を風化させぬよう語り継いでいく」と不戦の誓いを新たにした。
慰霊祭では遺族代表で、大和に乗船していた兄杉尾貞男さんを失った貞敏さん(76)=熊本県山鹿市=が「安らかにお眠りください」と述べた。
大和は沖縄の海岸で砲台の代わりになる「海上特攻」の命令を受け、1945年4月6日、山口県・徳山沖を出撃。7日に撃沈された。