江藤拓農相は1日の閣議後記者会見で、政府備蓄米の放出に向けた2回目入札について、全量の7万トンが落札されたと発表した。玄米60キロ当たりの平均落札価格は2万2380円。4月中旬から、落札した集荷業者に引き渡される見通し。
初回入札と合わせて計21万2千トンが放出されることになり、高騰するコメ価格の抑制につながるかどうかが焦点となる。農林水産省によると、4月中にもスーパーなどの店頭に並び始めるとみられる。
農水省が発表した2月の業者間取引価格は、全銘柄平均が2万6485円で、今回の落札価格はそれを15%ほど下回る水準となった。輸送コストや人件費などが上乗せされ、店頭で販売される。