千葉銀行(千葉市)が千葉興業銀行(同市)の株式約20%を取得する方向で調整していることが26日、分かった。金利が上昇する中、千葉県内で競合していた千葉興業銀との資本関係を深めることで、顧客獲得に向けて経営基盤を強化したい考えだ。将来的な経営統合の協議も視野に入れる。

 関係者によると、千葉銀は地方銀行への投資を手がける「ありあけキャピタル」(東京)などが持つ千葉興銀株を買い取る方向で調整している。関連会社の保有分を含めると、ありあけキャピタルグループは千葉興銀の筆頭株主。千葉銀とありあけキャピタルグループは、近く譲渡契約を交わして発表する見通しだ。