路面電車同士の追突事故があった現場を調べる運輸安全委員会の鉄道事故調査官ら＝２６日午前、熊本市

　熊本市電の路面電車同士の追突事故で、運輸安全委員会の鉄道事故調査官は２６日午前、熊本市中央区の事故現場で現地調査を行った。市交通局で関係者への聞き取りも実施。市電は一部区間で運転を再開したが、全線での再開の見通しは立っていない。

　事故は２５日午前８時半ごろに発生。「熊本城・市役所前」停留場に止まっていた車両に後続の車両が追突した。市交通局によると、停留場の約６０メートル手前からレールに油が付着。運転士は非常ブレーキも使ったが事前の減速が不十分だったため、油で滑った可能性があるという。

　事故により前方車両の運転士１人と、後続車両の乗客６人の計７人が負傷し搬送された。