日米両政府は、30日の中谷元・防衛相とヘグセス国防長官の初の対面会談で、宇宙分野での安全保障連携の強化に合意する方向で調整に入った。迎撃困難とされる極超音速ミサイルの探知、追尾など対処能力向上を狙う。サイバー分野の協力拡大も確認する見通し。米側が防衛費負担増など対日要求を強めるかどうかが焦点だ。複数の関係者が25日、明らかにした。
米メディアは今月中旬、トランプ政権が在日米軍の強化停止を検討していると報じた。会談では、陸海空3自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」の24日の発足を受け、日米の指揮・統制枠組み向上を議論する。
日本側は、カウンターパートとして在日米軍司令部を「統合軍司令部」に再構成する方針について、米側から作業状況の説明を受け、連携の在り方を協議したい考えだ。
中谷氏は25日の記者会見で、30日の会談日程を正式発表し「抑止力をさらに強化する取り組みについて、具体的な成果につなげられるよう議論を深めたい」と述べた。