斎藤元彦兵庫県知事の辞職を求める声明を発表する共産党県議団の庄本悦子団長(中央)=24日午後、県庁

 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委)と第三者委員会が公表した調査報告書を巡り、共産党県議団と党県委員会は24日、「指摘を理解せず正面から受け止めない知事の下では、県政の正常化は遠のく」として斎藤氏に辞職を求める声明を発表した。

 声明文では、文書作成者の懲戒処分撤回を求めた上で、斎藤氏は二つの報告書を受けて反省の姿勢を示しておらず「首長の資質がない」と非難した。

 斎藤氏は告発文書に一定の事実が確認されたとの百条委報告書について「一つの見解」だと発言。第三者委は19日公表の報告書で告発者対応は「違法」と指摘し、職員への叱責など10件をパワハラと認定した。