岡山、愛媛、宮崎の3県で発生した山林火災に関し、中谷元・防衛相は26日の記者会見で、陸海空3自衛隊の部隊運用を担う統合作戦司令官が一元指揮し、対応に当たっていると明らかにした。司令部は24日に発足したばかりで、災害対応での部隊指揮は初めて。

 防衛省によると、25日夜に防衛相命令が発出された。中谷氏は会見で「広範囲で同時並行的に発生している災害に対し、全自衛隊がアセット(装備品)を効率的に導入していく必要がある」と述べた。

 大量の水を一気に運べるCH47大型輸送ヘリコプターを中心に、3県にヘリ計約20機が派遣され、空中消火などを行っている。