岡山、広島両県にまたがるJR芸備線の一部区間の存廃を話し合う再構築協議会は26日、広島市で会合を開いた。沿線住民や来訪者へのアンケートの結果などを基に、ダイヤ改善といった需要増加につながる施策を実施した場合、年間で約3億8千万円の経済効果が見込まれるとの試算を取りまとめた。費用は約1億8千万円としている。
存廃議論の対象となっている備中神代(岡山県新見市)―備後庄原(広島県庄原市)間は現状で、約6億3千万円の鉄道営業費用に対し、営業収入や経済効果の推計は約2億8千万円にとどまる。ダイヤ改善の他、複数施策を組み合わせた場合、試算を上回る効果が出るかどうか実証事業で検証する。