北海道電力泊原発を視察する北海道の鈴木直道知事(中央)=23日(北海道電力提供)

 北海道の鈴木直道知事は23日、停止中の北海道電力泊原発(泊村)を視察した。2019年の就任後、初めての視察。事故時に避難経路となる幹線道路を見た後、北海道電の斎藤晋社長らと共に、原発構内に入って安全対策などを確認した。

 視察後に記者団の取材に応じた鈴木知事は、再稼働の是非について「原子力規制委員会の審査が継続中のため、予断を持って申し上げる状況にはない」と述べるにとどめた。敷地外に新設する港と原発との間で核燃料を陸上輸送する計画については「地域への説明を含め、北海道電には適切に対応してほしい。しっかりと注視していく」と語った。