昨年の能登半島地震を受け多くの生徒が東京都青梅市に避難している日本航空高石川の石川県輪島市の校舎で、基礎部分の亀裂など被害が新たに見つかったことが20日、学校への取材で分かった。来年度から一部の生徒を輪島市に戻す計画だったが延期した。練習環境の確保のため昨年5月に輪島市に戻っていた野球部員も、出場する選抜高校野球大会を終えた後、青梅市に移る。

 専門業者による調査で、亀裂のほか、寮の建物が傾いていることが判明。4月以降、一部の生徒が戻る予定だったが、新入生を含めた約600人が青梅市で授業を受けることになった。建物の修繕や補強のため、輪島市での授業再開まで数年以上かかる見込みだ。