福岡県西方沖地震から20年となり行われた防災訓練で高台に避難する人たち=20日午前、福岡市の玄海島

 2005年3月の福岡県西方沖地震から20年となった20日、住宅の7割が全半壊するなど大きな被害が出た福岡市の玄界島で大規模な防災訓練が行われた。島民や市関係者ら約350人が参加。震災経験を踏まえ、ヘリコプターでの被害調査や地元住民の避難手順の確認を行った。

 午前10時のサイレンで、島民約160人が高台にある公園に避難。西方沖地震が発生した同53分に合わせ、その場で体勢を低くして身を守る「シェイクアウト訓練」も行った。

 西方沖地震では、福岡市や佐賀県みやき町などで震度6弱を観測。ブロック塀の倒壊で1人が死亡、約1200人が負傷した。