【ブリュッセル共同】ドイツの機械大手シーメンスは18日、2027年までに世界で約6千人を削減すると発表した。工場の自動化やデジタル化を支える産業用機器の部門が中心で、中国やドイツでの需要低迷が響く。ドイツの産業界では、高級車メーカーのアウディが最大7500人の削減を発表したばかりで、リストラが拡大している。
産業用機器の部門では、世界で約6万8千人が働いており、約5600人を削減する。欧州で需要が鈍る電気自動車向けの充電設備を手がける事業でも年内に約450人を減らす。
人員削減について「将来の競争力を強化し、成長市場に投資できるようにするためだ」と説明している。