参院予算委の集中審議で答弁のため手を挙げる石破首相=19日午前

 石破茂首相は19日の参院予算委員会で、同じ会社に長く勤めるほど退職金への課税が優遇される制度について、見直しを検討する必要性に再び言及した。「真剣、慎重に議論したい。拙速な見直しはしないが、慎重な上に適切な見直しをすべきだ」と述べた。立憲民主党の田島麻衣子氏への答弁。

 首相は雇用の流動化を図る必要があると主張し「長く勤めなければ、退職金をたくさんもらえないということがあるべきだと思わない」と語った。一方で、退職金課税の制度見直しと雇用流動化の関係性は「論理として結びつけることは考えていない」とした。