【ベルリン共同】ポーランドとバルト3国の国防相は18日、対人地雷禁止条約(オタワ条約)から離脱する方針を共同声明で表明した。ロシアの脅威増大と安全保障環境の不安定化を理由に挙げた。「抑止力と防衛力の強化に向け、あらゆる措置を想定することが不可欠だ」と訴えた。

 ポーランドとバルト3国のリトアニア、ラトビア、エストニアは、飛び地を含むロシアと国境を接している。北大西洋条約機構(NATO)の東部防衛強化の重要性を強調し「領土と自由を守るために必要なあらゆる手段を講じる」と述べた。

 オタワ条約は対人地雷の廃絶を目指し、使用や生産、貯蔵などを禁止する。1999年に発効。