【香港共同】香港警察が指名手配した民主活動家、任建峰氏の情報提供を求める匿名の手紙が、オーストラリア・メルボルンなどにある複数の住所に送られていたと、英紙ガーディアンなどが18日までに報じた。
同紙によると、任氏はオーストラリア在住で、匿名の手紙は香港から送付され、14日に届いた。任氏の写真と共に身長などの身体的特徴や懸賞金があることが記載されていた。
オーストラリアのウォン外相は18日「外国政府がわが国の市民に干渉し、不安にさせることは受け入れられない」と述べ、中国に外交ルートを通じて懸念を伝えたと明らかにした。
中国外務省の毛寧報道局長は「オーストラリアが中国の主権と香港の法治を尊重することを促す」と述べた。
香港警察は2023年7月に香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで任氏を指名手配したと発表。外国に香港への制裁を呼びかけたことなどが、国安法の「外国勢力との結託による国家安全危害」に当たるとした。