英経済誌エコノミストの調査部門EIUがこのほど発表した2024年の民主主義指数で、日本は前年と同じ世界16位だった。トップ10はほぼ欧州勢が占め、アジアでは台湾(12位)に続く2位だが、最高ランクの指数は維持した。指数は事業活動や投資を巡る環境に影響するとされる。

 民主主義指数は「選挙手続きと多元主義」「政府機能」「市民の自由」などの5分野を評価、総合し、0〜10点で採点する。世界167カ国・地域を対象に、総合指数が8点以上の最高から4点未満の最低まで4段階のランクに分類する。

 24年の衆院選で自民党派閥裏金事件が響き、自民、公明の与党が大敗した日本の総合指数は最高ランクの8・48だった。「選挙手続き」分野の評価が高まり、前年からやや上昇した。

 一方、与野党対立で政治が混乱したフランスや韓国は指数が低下。それぞれ8点を割り込み、前年の最高から第2ランクに転落した。フランスは前年から三つ下落の26位、韓国も10下降の32位に沈んだ。(NNA=共同)