広島県議会は17日の本会議で、核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加に関し、政府に「前向きに議論する」よう求める意見書を全会一致で可決した。最大会派「自民党議員連盟」の反対で、条約の署名・批准やオブザーバー参加を直接求める文言は盛り込まれなかった。署名・批准を求める意見書を可決した広島市や長崎県の議会と対応が分かれた。

 自民議連の当初の意見書案は、オブザーバー参加に向けて「さらに深まる議論をする」としていた。一方、公明党会派がオブザーバー参加と早期の署名・批准を、連合広島の支援を受ける県議らの会派がオブザーバー参加を要望する案を提出した。