仕上がり順調。好調打線で強豪智弁学園(奈良)を粉砕―。第97回選抜高校野球大会(甲子園)に出場する大垣日大は15日、智弁学園グラウンドで開幕前最終の練習試合を行い、8―4で快勝した。練習試合解禁からの通算成績は10勝1分け3敗。開幕前最終戦をリポートする。

 ◆立ち上がりから大垣日大カラー全開 打線好調アピール

 20日に控える初戦・西日本短大付戦に向け、最終戦で高橋正明監督が重視したのが、試合の入り。「午前9時開始の第1試合だけに、力が出せないまま終わることがないよう、第1球、1発目が大切」と選手たちに語る。

 聖地での初戦必勝の鍵となる課題を頼れるトップバッターの山口誠之助が実践してみせた。1ボール後のファーストストライクのストレートを見事に右中間にはじきかえして二塁打し、勢いに乗せる。続く2番山崎智貴が、すかさず左前打を放ち、3番貝原大馳の二塁ゴロの間に先制した。

大垣日大×智弁学園=先頭打者二塁打を含む3安打とけん引した大垣日大1番山口誠之助=智弁学園グラウンド

 二、三回は得点に至らず、三回裏に1―1の同点にされたが、四回。冬を越して右肩上がりに調子を上げ続ける打線が見事につながり、ビッグイニングをつくった。...