最大のキーマン谷之口翔琉がいよいよ上昇気流―。第97回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に出場する大垣日大は8日から3日間、長良川球場などで4校と計6試合、練習試合を行い、4勝2敗と順調。中でも出遅れていたが、選抜での鍵を握る1年生左腕エースの谷之口に、本来の切れが戻った。名将・阪口慶三前監督も「フォームがよくなり、コントロールも安定してきた」と太鼓判を押し、高橋正明監督も「最大の収穫」と実感を込める。練習試合の詳細をリポートする。
◆浮沈を握るエース谷之口 カーブの切れが戻り、順調
谷之口は2試合に先発。8日の津田学園(三重)戦は、5回1失点、2安打、7奪三振。10日の近大高専(三重)では4回0/3、無失点、3安打、1奪三振。
特に津田学園戦では谷之口最大の持ち味である鋭い曲がりのカーブの切れが抜群で三振の山を築き、相手打線を寄せ付けなかった。

復活の鍵となったのが、冬を越え、...