大阪・キタのビル群

 大阪府教育委員会は7日、府内公立高校の2025年度一般入試出願状況のうち、全日制の平均倍率が1・02倍だったと発表した。現行制度となった16年度以降の過去最低を2年連続で更新した。府が独自に進める所得制限のない授業料無償化の拡大に伴い、私立人気が高まっているとみられる。

 政府は私立への就学支援金を引き上げる方針で、先行事例として注目を集めそうだ。国の授業料無償化を巡っては、公立の志願者減少を懸念する声が一部で出ている。

 府教委によると、24年度の志願者数は3万6379人で、倍率は1・05倍だった。25年度は募集人員を約1500人減らしたが、志願者数が約2400人減少した。