岩手県大船渡市の山林火災に関する関係閣僚会議であいさつする石破首相(手前)=7日午後、首相官邸

 石破茂首相は7日、岩手県大船渡市の大規模山林火災を受けて官邸で開いた関係閣僚会議で、同火災を「激甚災害」の対象に指定する方針を表明した。被害額の算定を進めた結果「激甚災害の指定の見込みがついた。復旧経費に手厚い国庫補助が可能となる」と述べた。

 会議で首相は、大船渡が東日本大震災の被災地でもあるとして「再び深刻な被害に直面している。政府一丸となって対応してもらいたい」と呼びかけた。焼失した森林の回復に向けて、復旧事業への支援を進めるよう江藤拓農相に指示した。

 村上誠一郎総務相と中谷元・防衛相には、一刻も早い鎮圧、鎮火へ消防、自衛隊が一体となり消火活動に当たるよう要請した。