来春の選抜切符につながる秋季東海高校野球大会の組みあわせ抽選会が8日、名古屋市内で開かれ、岐阜1位の大垣日大は今夏甲子園出場校の中京大中京(愛知2位)と今春選抜出場校・宇治山田商(三重3位)の勝者と20日、ちゅーるスタジアム清水の第2試合(午後12時30分開始予定)で初戦を戦う。2位中京は、今夏から愛知で旋風を起こし続けている名古屋たちばな(愛知3位)と、19日草薙球場第2試合(午後12時30分開始予定)、3位岐阜第一は、野手で今夏甲子園出場選手が多く残る掛川西(静岡2位)と19日草薙球場第1試合(午前10時開始)でそれぞれ対戦する。

 今大会はいずれも県大会を2位での通過ながら、今夏甲子園出場の愛知・中京大中京、三重・菰野、静岡・掛川西がリードすると言われる。だが、新基準バットで投手が絶対的優位と言われ、全国各地でボーダーレス化が激化しているだけに、高い投手力を誇る岐阜県3校の期待は大きく、投手陣が選抜出場への鍵を握る。

◆大垣日大無失点1年エース谷之口の東海での快投に期待

 大垣日大は何と言っても無失点1年生サウスポー谷之口翔琉に注目だ。

 最速は135キロながら、球速以上に切れがあり、右打者のインコースを突くクロスファイヤー、左打者の外いっぱいを突くストレートが武器。

 公式戦初登板の今夏の岐阜大会1回戦岐阜農林戦で2回無失点に始まり、秋の県大会は全試合に登板し、驚異の県29回2/3無失点をばく進中。あいにく、地区大会の準決勝の大垣工戦で自責点が1あり、公式戦無失点ではないものの、県大会では無双状態。

 同校で1年の秋に背番号1を背負うのは、2年連続選抜出場し、2010年にベスト4に躍進した変速左腕葛西侑也以来。高橋正明監督も「甲子園で十分に通用する」と胸を張るだけに東海大会でのマウンドが楽しみだ。

初登板の夏の岐阜大会から県大会29回2/3無失点を続ける大垣日大の1年生エース谷之口翔琉=長良川球場

 県大会後の練習試合3試合は疲れを取るため、登板回避したが、今週末の練習試合では登板予定で、きっちりと最終調整を図る。...