石積みで造られた多角形の「天守台」=瑞浪市稲津町、小里城跡
記者独断の5段階評価

難攻不落度

「天然の防御機能。切り立った山の地形と、小里川が堀の役割を果たす」


遺構の残存度

「山肌には石垣が点在し、石材には加工の跡も確認できる」


見晴らし

「国有林が生い茂る。山頂の一部からは瑞浪市街地方面を望める」


写真映え

「御殿場跡の石垣、山頂の天守台など〝映えポイント〟多数」


散策の気軽さ

「登山道は整備されているが、山頂までは30分ほど。やや健脚向け」


 標高約405メートル、険しい登山道を登り切ると山頂に突如、苔(こけ)むした多角形の石積み天守台が現れる。岐阜県瑞浪市稲津町の通称城山に築かれた小里(おり)城は、かつて織田信長が対武田の最前線基地とした山城。山頂になぜ安土城と類似する多角形の天守台があるのか、いつ造られたのか、謎が...