大屋根リングの一部を現地に残す方向で調整されている大阪・関西万博会場。左下は夢洲駅=13日、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博の会場シンボル、大屋根リングを巡り、日本国際博覧会協会(万博協会)は一部を現地に残す方向で調整する方針を固めた。国と大阪府、大阪市、経済界との実務者協議で確認。近く正式に合意する見通し。万博協会は閉幕後に解体する予定だったが、1割程度を保存する府市の計画を前提に進める。関係者が28日、明らかにした。

 会場のある土地は市が所有し、隣接地ではカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備が進む。府市は跡地利用で、高級ホテル誘致などの基本計画初版を策定。リングは1周2キロのうち200m程度を残してモニュメントとして活用する案と、部材として再利用する案が盛り込まれた。