ローマ教皇フランシスコが2019年に訪日した際、核兵器廃絶を訴える演説をした長崎市で27日、追悼のミサが営まれ、約千人が集まった。進行役を務めたカトリック長崎大司教区の中村倫明大司教(63)は取材に「核廃絶は当たり前のこと。今後も叫び続けていく」と遺志を継ぐ決意を示した。
ミサは、原爆投下で甚大な被害を受けたことでも知られる浦上教会(浦上天主堂)で行われた。信者らは花を手向け、聖歌を合唱。教皇に祈りをささげた。
教皇フランシスコは19年11月、教皇として史上2度目、38年ぶりに訪日し、被爆地の長崎と広島を訪れた。長崎では原爆落下中心地碑の前で演説した。