大阪・関西万博の会場は1日で見きれないほど広く、回り方や服装など事前に工夫した方がより楽しめる。その点、過去20年で七つの万博に通い「万博おばあちゃん」と呼ばれる愛知県瀬戸市の山田外美代さん(76)は経験豊富だ。「朝夕が混まない」「見学するエリアを絞って」。
開場直後の4月21日午前9時、山田さんは白い帽子にスラックス姿。この日最高気温の予想は25度。運動靴を履いている。
「皆勤賞」を狙い、会場近くに一時移住した。多くのパビリオンが事前予約制。効率的に回るため、その日予約した館周辺に見学エリアを絞る作戦を勧める。
「予約不要の館は朝が狙い目」とも。正午にはどの館も行列ができていた。一通り展示を観覧した後、リングからの眺めを楽しむのが良いという。昼食は持参したおにぎり。
約6時間の滞在で7館を巡った。この日は帰宅したが、団体客が帰る夕方以降も回りやすくなるという。1日しか来られない人には「朝にパビリオンを見たら混雑する昼間は休憩所で休み、その後リングから夕日や夜景を楽しんで」とアドバイス。