【高陽共同】韓国の革新系野党「共に民主党」は27日、尹錫悦前大統領の罷免に伴う6月3日の大統領選に向け、公認候補を決める予備選の最終結果をソウル郊外の高陽市で発表する。これまでの地域別の投票で圧勝してきた李在明前代表の選出が確実。本選で最有力候補と目される李氏は、勝敗の鍵を握る中道層の支持拡大を図り、政権奪取を目指す構えだ。
共に民主党の予備選は、全国の党員らによる投票結果を地域ごとに順次発表し、最終的に世論調査の結果と合わせて公認候補を決める。27日は最後に残る首都圏や江原道、済州道の党員票を集計する。李氏のこれまでの得票率は約89%で、対抗馬の金東ヨン京畿道知事と金慶洙前慶尚南道知事に大差をつけている。
韓国ギャラップが25日に発表した世論調査結果によると、大統領候補の支持率で李氏は38%と首位を独走。8%で2位となった保守系与党「国民の力」の韓東勲前代表を大きく引き離した。
大統領選は共に民主党と国民の力の二大政党による事実上の一騎打ちとなる。国民の力は5月3日までに公認候補を決める見通し。