【ローマ共同】弱者に寄り添う姿を忘れない―。ローマ教皇フランシスコの葬儀が営まれた26日、バチカンとローマには葬儀や葬列を見ようと世界中から多くの人々が詰めかけ、社会的弱者や経済的困窮者の支援に尽力した教皇との最後の別れを惜しんだ。
葬儀が行われたバチカンのサンピエトロ広場は厳戒態勢が敷かれ、周辺には早朝から大勢の人々が集まっていた。
イタリア南部カラブリア州の高校生、イレーネ・マルティーノさん(18)は「少しでも近くにいたくて来た」と話し、「小さい頃から弱者に寄り添う姿を見てきた。尊敬できる身近な存在だった」と悼んだ。英北部スコットランドから来たロバート・ケンさん(64)は「次の教皇にも弱者を守る姿勢を望みたい」と語った。
広場周辺には大型スクリーンも設置され、多くの人々が葬儀を見守った。教皇のひつぎは葬儀後、サンピエトロ広場からローマ中心部のサンタマリアマジョーレ大聖堂まで運ばれるため、葬列を一目見ようと沿道には多くの人々が詰めかけた。