【マスカット共同】イラン核開発問題を巡り、米国とイランは26日、仲介国の中東オマーンの首都マスカットで3回目の高官協議や専門家会合を行い、協議継続で合意した。次回は5月3日開催の見通し。議題を核問題に限定するよう求めるイランに対し、トランプ米政権は弾道ミサイル開発の制限なども取り上げたい考えで、隔たりは大きい。妥協点を見いだせるかどうかが焦点となっている。
イラン外交筋によると、今回の高官協議にも米国のウィットコフ中東担当特使とイランのアラグチ外相が参加。12日のマスカットでの初回協議や19日のイタリア・ローマでの2回目協議と同様、オマーン政府を通じた書簡交換による間接形式で実施した。
協議後、外交筋は共同通信に対し、協議が「複雑なものになった」と振り返った。
イラン側は専門家会合に核問題の専門家の他、経済財務省や石油省、中央銀行の幹部を派遣した。米側は国務省のアントン政策企画局長が出席した。高官協議と同じく、書簡を交換し、核開発の抑制や制裁解除について意見を交わした。