【エルサレム共同】シリアのシャラア暫定大統領は米紙ニューヨーク・タイムズに対し、ロシアに亡命したアサド前大統領の身柄引き渡しを求めたがロシアに拒否されたと証言した。同紙電子版が23日、インタビューの内容を報じた。身柄引き渡しを巡るロシア側の対応についてシャラア氏が語るのは初めて。
アサド政権は昨年12月に崩壊した。シャラア氏によると、シリア高官らが今年1月、ロシア軍のシリア駐留継続の条件として、身柄引き渡しを求めた。ロシアはアサド政権とシリア西部の海軍基地や北西部の空軍基地に2066年まで駐留できる合意を結んだが、政権崩壊で有効性が不透明になっている。