【ヤンゴン共同】ミャンマー軍事政権は22日、大地震による被災地の復興を優先するため、停戦期間を30日まで延長すると発表した。軍政は2日、少数民族武装勢力の停戦宣言に呼応する形で22日までの停戦を表明。ただその後も各地で戦闘が続いており、停戦は実現していないのが実情だ。

 軍政と対立する少数民族武装勢力のほか、民主派の政治組織「挙国一致政府(NUG)」も停戦を発表していた。

 独立系放送局「ビルマ民主の声(DVB)」によると、地震発生後の国軍による攻撃は294回に上り、計230人が死亡した。抵抗勢力側も国軍の支配地域への攻撃を続けるなどしている。

 ミャンマーでは2021年2月のクーデターで国軍が実権を握り、抵抗する民主派や少数民族武装勢力との間で戦闘が激化してきた。