【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は22日、最新の世界金融安定報告を公表した。トランプ米政権による関税強化で株価や通貨、債券価格の変動が大きくなり、世界的に金融リスクが拡大しているとの見方を示した。
市場の混乱の中でも一部の株式や社債は依然として評価が高いため、経済の見通しが悪化すれば「再調整がさらに進む可能性がある」と説明した。国債市場に混乱が波及し、新興国政府はより高い金利での借り換えや資金調達を迫られる恐れがあると指摘した。
IMFは、各国当局が金融の不安定化に備え「中央銀行が緊急時に市場へお金を供給する仕組みを整えるべきだ」とも強調した。