NHKは22日、東京・渋谷の放送センター建て替え計画の変更を発表した。建設費のコスト増に対応するため、視聴者向けイベントなどを開く「公開棟」の建設を取りやめるなど、今後予定している工事の延べ床面積を3割縮小。完成時期は当初予定より約7年遅れ、2043年度となる見込み。
工事は20年に始まり、報道拠点のニュースセンターが入る「情報棟」が昨年完成したものの、建設費が当初計画より57億円超過。資材や人件費が高止まりする中、計画見直しを迫られていた。
延べ床面積の3割削減により、当初の予算規模1100億円を維持する。稲葉延雄会長は「コストの抑制に不断に取り組む」としている。