一時1ドル=139円台を付けた円相場を示すモニター=22日午後、東京都港区の外為どっとコム
 1万円札と百ドル紙幣(ロイター=共同)

 22日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで上昇し、一時1ドル=139円台後半と、昨年9月中旬以来、約7カ月ぶりの円高ドル安水準を付けた。トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)に利下げを要求したことで、FRBの独立性が揺らぎかねないといった投資家の懸念から、比較的安全とされる円を買って、ドルを売る動きが優勢となった。

 午後3時現在は、前日比65銭円高ドル安の1ドル=139円90〜92銭。ユーロは95銭円高ユーロ安の1ユーロ=161円46〜51銭。

 朝方は、前日に円を買う動きが進んだ反動で、持ち高調整などの円売りドル買いが先行した。その後、円安ドル高の是正を求めるトランプ氏の言動が強く意識され、円が買われた。月末からの連休を控えた国内輸出企業が円資金を確保しようと手元のドルを売る実需の取引もあったとみられる。