沖縄県・伊江島で開かれた平和祈願祭で献花する玉城デニー知事=21日午後

 「沖縄戦の縮図」と呼ばれるほどの激戦が繰り広げられ、多数の住民が犠牲になった沖縄県・伊江島での戦闘終結から80年となった21日、「平和祈願祭」が営まれた。島で亡くなった約3500人が合祀されている「芳魂之塔」の前で遺族ら約250人が、フェリーの汽笛を合図に黙とうし平和を願った。

 玉城デニー知事は式典で「激しい空襲と艦砲射撃、凄惨な地上戦により平和な生活が奪われ、多くの住民が犠牲となった。戦後80年に歴史を振り返り、風化させず次の世代へ正しく伝えることが私たちの責務だ」と述べた。

 米軍は1945年4月、「東洋一」と呼ばれる飛行場があった伊江島に上陸。激しい地上戦となった。