名古屋市の建材メーカー「ニチハ」は18日、住宅メーカーに供給した軒裏の部材が国の定める準耐火性能の認定基準に適合していなかったと発表した。この部材を使った23都道府県の住宅423棟が建築基準法に抵触する恐れがある。報告を受けた国土交通省は、ニチハに改修などの迅速な対応を指示した。

 この軒裏の部材は、子会社のニチハ富士テック(静岡県富士市)が2006年3月から14年10月までに製造した。

 建築基準法に抵触する恐れのある423棟のうち、東京都が290棟で最も多く、神奈川県が51棟、大阪府が36棟と続いた。