北海道新幹線の札幌延伸工事に使う長さ150メートルのレールを積載した貨物列車=18日午前、北九州市

 鉄道・運輸機構は18日、北海道新幹線の札幌延伸工事に使う長さ150メートルのレールを、製造地の北九州市から初めて鉄道輸送するのに合わせ、出発式を行った。従来は輸送の困難さから25メートルずつに切断して船やトレーラーで現場まで運んでいたが、製造時の150メートルのまま貨物列車に積む方法が確立した。溶接箇所が減り、工期短縮や乗り心地の向上を見込む。

 レールが貨車9両に積まれ、先頭の機関車に「150初輸送」と書かれたヘッドマークを付けた列車は、JR貨物黒崎駅から出発した。機構によると、工事現場と隣接するJR長万部駅(北海道長万部町)までは約2100キロで、21日午後に到着予定だ。