ノロウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 北海道は19日、音更町の「ホテル大平原」の利用者140人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、そのうち1人が一時入院したと発表した。発症者と調理従事者の便からノロウイルスが検出され、帯広保健所は、ホテルで調理された食事を原因とする食中毒と断定した。

 道によると、発症したのは3〜88歳の男女140人で、8〜12日にかけてホテルで食事をとった。いずれも回復傾向にあるという。

 保健所はホテルが必要な措置をとったとして営業停止命令は出していないが、ホテルは19〜27日に自主休館し、全館消毒などの対策を講じると発表。「二度とこのような事態を引き起こさぬよう、衛生管理体制をより一層強化する」としている。