福井県おおい町で始まった水素の運搬作業=18日午前

 関西電力は18日、大阪・関西万博で運航している水素燃料電池船「まほろば」の動力源となる水素の運搬を始めた。福井県おおい町にある「水素ステーションおおいうみんぴあ」で製造した水素を「カードル」と呼ばれる容器に詰め、トラックで運ぶ。

 県内の3原発で発電した電力を使って製造。天然ガスなどを利用する製法と異なり、二酸化炭素(CO2)を排出しない。

 18日午前9時前、ボンベ計40本が入った二つのカードルをクレーンで載せ、トラックが出発。今後、月1回程度の運搬を予定しているという。関西電力原子力事業本部の西田直樹マネジャーは「日本で初めて旅客運航される燃料電池船に貢献できた」と話した。