ケアマネジャーのカスハラ調査結果のポイント

 介護現場で働くケアマネジャーの33・7%は、過去1年間にカスタマーハラスメント(カスハラ)を経験していることが19日、日本介護支援専門員協会の実態調査で分かった。2023年度の厚生労働省調査で労働者全体の経験率が10・8%だったのに比べ、約3倍。利用者である高齢者らの暴言を浴びる被害が目立ち、協会は行政による対策が必要だとしている。

 昨年11〜12月に協会所属のケアマネ1293人が回答し、33・7%の436人がカスハラ経験が「ある」とした。被害内容は複数回答で「言葉の暴力や精神的な攻撃」が70・6%と最多。「過度な要求や不当な要求」55・7%、「不当なクレームや根拠のないクレーム」43・8%と続いた。

 これらの行為をしたのは複数回答で、利用者の介護を担う家族や身元保証人らが71・8%と最も多く、次は利用者本人の44・3%だった。

 自由記述では「『おまえは役立たずだ』とのメールが来た」「精神的に病んでしまい休職、退職した」との訴えが寄せられた。