石破茂首相は、東京・九段北の靖国神社で21〜23日に行われる春季例大祭に合わせた参拝を見送る方針を固めた。関係者が17日明らかにした。昨年10月の秋季例大祭では、首相と石破内閣の全閣僚が参拝せず、首相は「内閣総理大臣石破茂」名で「真榊」と呼ばれる供物を奉納した。今回も同様の対応を取る見通しだ。
靖国神社にとって、4月と10月の例大祭は重要な祭事とされる。首相や閣僚による参拝に対しては中国、韓国の反発を懸念する声があるため、石破首相は外交への影響を考慮したとみられる。
現職首相の参拝は2013年12月の安倍晋三氏が最後。岸田文雄前首相や菅義偉元首相も参拝せず、真榊を奉納した。