第66次南極地域観測隊などを乗せ南極圏で活動した観測船「しらせ」が22日、母港の海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)に戻った。構内で式典が開かれ、出迎えに集まった海自隊員の家族や関係者らが帰国を祝った。
海自などによると、しらせは昨年11月20日に横須賀基地を出発。オーストラリア―南極間を2往復し、昭和基地への物資輸送や、氷の融解が加速しているとされるトッテン氷河沖での観測に当たった。観測隊員はオーストラリアから空路で帰国した。
斎藤聡海上幕僚長は「南極の厳しい環境の下、ミッションを見事遂行した。貴重な体験や教訓を今後の勤務に生かし、さらなる発展に努めてもらいたい」と話した。