日本維新の会は22日の部会で、婚姻による改姓の不利益解消に向け、旧姓の通称使用を法定化する法案要綱を大筋で了承した。戸籍に婚姻前の姓を追記する制度を設け、旧姓使用に法的効力を与える。戸籍法の一部改正は伴うものの、選択的夫婦別姓とは異なり、夫婦や親子は同姓の原則を維持する。今後の対応は、青柳仁士政調会長らに一任する。
要綱は立法趣旨で「戸籍制度は日本国民のアイデンティティーの観点からも非常に重要」と指摘した。旧姓使用を届け出た場合、住民票やパスポート、運転免許証などは旧姓のみが記載されるよう必要な法制上の措置を国に求める。