原子炉圧力容器上ぶたの切断作業=22日、静岡県御前崎市

 中部電力は22日、2009年に運転を終了した浜岡原発1、2号機(静岡県)の廃炉作業を報道陣に公開した。2号機では国内の商業用原発では初となる原子炉圧力容器の解体が今年3月に始まっている。42年度に2基の廃炉を完了する予定。

 2号機では圧力容器から取り外した上ぶたの切断作業を実施。専用装置で1分に約1ミリとゆっくり切り進め、直径約6メートル、高さ約3メートルのドーム状の上ぶたを23個に解体する。6月までかかる予定で、その後に圧力容器本体や原子炉格納容器の解体に着手する。処分先は未定で、当面は原子炉建屋に保管する。

 1号機のタービン建屋では設備の撤去作業を公開した。