ニューヨーク証券取引所

 【ニューヨーク共同】16日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前日比699・57ドル安の3万9669・39ドルで取引を終えた。4営業日ぶりに4万ドルを割り込んだ。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて、米経済の先行きへの懸念が拡大した。前日終値からの下げ幅は一時900ドルを超えた。

 パウエル氏は、トランプ米政権の関税措置は「予想をはるかに上回るものだ」とし、インフレ再燃や成長鈍化に警戒感を示した。米政権の対中輸出規制強化が半導体やIT関連の業績悪化につながることも意識された。

 投資家がリスク回避の姿勢を強めたことで米国債が買われて長期金利が低下したほか、金は最高値を更新した。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数も続落し、516・01ポイント安の1万6307・16。