【ニューヨーク共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は18日、米自動車大手フォード・モーターが米国で生産した車の中国向け輸出を停止したと報じた。トランプ米政権の関税措置に対抗し中国が報復関税を課したことで、中国市場での価格競争力が低下したことが背景にあるとみられる。

 主力のピックアップトラック「F―150」の一部モデルや、スポーツタイプ多目的車(SUV)の「ブロンコ」といった高価格帯のモデルを中心に停止した。フォードは昨年、約5500台を中国に輸出したという。

 米国の関税政策を巡っては、トランプ政権が中国製品に対して計145%の追加関税を発動。中国側も相互関税への報復措置として米国からの輸入品に125%の関税を課している。

 中国メディアによると、米電気自動車(EV)大手のテスラも米国産車の新規注文を停止したという。