国民民主党が今夏の参院選兵庫選挙区(改選数3)に経済産業省の元官僚の40代女性を擁立する方針を固めたことが16日分かった。同選挙区では元明石市長の泉房穂氏が無所属での立候補を表明。国民は支援する方針だったが撤回していた。玉木雄一郎代表が20日に神戸市で正式発表する。複数の関係者が明らかにした。
泉氏は立候補を表明した3月24日の会見で「魅力的な政党がない」などと発言。これを受け玉木代表は同28日にX(旧ツイッター)に「あまりにも公党に対する敬意を欠いたものだ」と投稿し、推薦の検討を取りやめ、独自候補を擁立する考えを示していた。
関係者によると、国民と共に泉氏を支援する方針だった立憲民主党県連は対応を検討中。共通の支持母体である連合は、支援先が割れかねない事態に懸念を示している。
兵庫選挙区では、自民党が現職の元法務政務官加田裕之氏、公明党が現職の元農林水産政務官高橋光男氏を擁立する方針。共産党の新人で元県議金田峰生氏、参政党の新人藤原誠也氏も立候補を表明している。