岡山市の犬島で展示されている作品「光と内省のフラワーベンチ」=16日午後

 瀬戸内海の島々や港で250作品を超える現代アートが見られる「瀬戸内国際芸術祭2025」の18日の開会を前に、実行委員会が16日、作品の一部を報道陣に公開した。地域住民の生活の場が会場になることから、島の暮らしに着想を得た作品も展示される。会期は春夏秋に分かれ、春は5月25日まで。

 女木島(高松市)では、島唯一の小学生をモチーフにした巨大な少女の像を作家ユニットの阿部健太朗さん、吉岡紗希さん夫妻が制作。「1人でフェリーに乗って通学する姿を見て、過疎の中でも次世代が生きる力を感じた」と説明した。島に生い茂る草木のエネルギーを黄と緑の色彩で表現したという。